【私の神様】映画『新しい神様』を観て（結城司）

※メールマガジン「殺気ある文学」に掲載した文章です※

　『新しい神様』を観ました。私は今まで雨宮さんを尊敬していまし た。でも、観終わって、尊敬ではなく崇拝に変わりました。

　前にも書きましたが私もある右翼団体に所属していました。でも下っ 端の下っ端。アジなんて飛ばせる立場じゃない。と言いますか、自分 のはっきりした主張がないんですね。ほんとヘタレ右翼でした。反露 デーに熱中症で倒れた時にはとてもとてもお偉い方に「右翼には知力 と体力が必要だ」とお叱りを受けました。活動家なのに何を持って活 動していたと言うのか。自分自身が疑問です。

　でも雨宮さんは違う。言いたい事をすらすら述べる。その力が私に はないから、初めて雨宮さんを拝見した時から右翼の女として尊敬し ていたのです。私はバンド活動もしていますが曲を与えられても歌詞 が書けません。今はとあるバンドのコピーバンドに過ぎないのですが 「早く右翼バンドの方もやろうね」なんて言っているのにリーダーの 私がしっかりしていないし愛国的な歌詞も書けないから前に進まない んです。維新赤誠塾のライブを観ていて「あぁ、雨宮さんのようにな りたい」と何度思った事でしょう。政治活動もバンド活動も中途半端 な私こそがヘド。世間の役立たずであります。

　もっと勉強しなくちゃ、とまた思わされてしまいました。最近また 団体に入って活動しようかな、なんて思いふけている私であります。 読み物だけでは身に付けられる力に限度があるんですね。引きこもっ てないでまずは外に出てみようかと思いました。

　インタビューに出てくる見沢さん。何度も巻き戻しして観ちゃいま した。言っている事がなかなか聞き取れないので（笑）自分ももっと 早くこの世に生を受けて見沢さんに出会えていたらもっといい方向に 変われたかしら。 （結城司）

※編注　映画『新しい神様』は「見沢知廉が影のプロデューサーだっ た」（土屋豊監督）とも言われています。

ゆうき・つかさ　見沢知廉ファンクラブ白血球團　運営委員

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